はじめに
ミル子
みなさん、こんにちは!
毎度おなじみカフェ研究家のミル子です(ナンツッテ
今回は、「コスパ論」に関する記事をおひとつ。
突然ですがそこのアナタ…!!
あなたがカフェでドリンクを頼む際、どのサイズを頼むことが多いでしょうか??
なんとな〜く、いつも【Tall(トール)サイズ】を選んでしまってはいませんか??
わたくしミル子は、
ミル子
ミル子
と思ってはいるものの、頭の片隅でひそかに、
でも結局のところ、どのサイズが一番コスパが良いんだろう!?
と思うこともしばしば…。
何を以って「コスパ」とするかは人それぞれですが、今回はコスパに関してちょこっと豆知識的なものをお伝えできればと思います!
これを見れば、カフェの裏事情的なものがなんとなくわかるはず…。
皆さんが、よりよくカフェを利用するために少しでも参考になれば幸いです♪
それでは参りましょう♪
ミル子
「量」から考えるコスパ
まず、コスパを考える上で欠かせないのが、ドリンクの『内容量』です!
スタバには、【ショート < トール < グランデ < ベンティ】という4種類のサイズがあります。
タリーズは、【ショート < トール < グランデ】の3種類があります。
ちなみにスタバもタリーズも、グランデサイズはショートサイズの約2倍の量が入っているということは、意外と知らない人も多いのではないでしょうか?
ドリンクにもよりますが、スタバではショート→トール→グランデ→ベンティとサイズが大きくなるにつれて、値段はおよそ40円ずつ上がっていきます。
たとえば、定番のドリップコーヒーを例に挙げると、「ショート:280円 トール:320円 グランデ:360円 ベンティ:400円」(税抜)といった具合に。
また、タリーズではショート→トール→グランデとサイズが大きくなるにつれて50~60円ずつアップしていきます(50円か60円かはドリンクによって違います)。
ということは、ざっと見て+80円~120円程度でドリンクの量が2倍になるわけですね!
ドリンクにもよりますが、ショートサイズで大体300~500円程度のドリンクが+100円程度で量が2倍になるわけですから、サイズが大きくなればなるほどコスパは高くなる!ということになります。
「質」から考えるコスパ
さて、「量」からコスパを考えたら、お次は「質」からコスパを考えていきましょう。
ここからはいわゆるカフェの裏事情的なものが関わってきます。
まず、結論から言ってしまえば、「お店側が、お客さんに一番注文して欲しいサイズ」(悪く言えば「お店が一番トクをするサイズ」、もっと悪く言えば「お客さんである私たちが一番ソンをするサイズ」)は、何だと思いますか?
答えは、
『トールサイズ』
です。
「トールとか、めっちゃ頼むんですけどー…(笑)」
と思った方も多いはず。
それもそのはずで、お店側はあの手この手で私たちお客さんがうまくトールサイズを頼むように誘導する傾向があります。
今度、カフェに行った際はカフェのメニューをよく見てみましょう!
トールサイズの表記が一番大きく見やすい=注文しやすい文字で書かれているのがわかるはずです。
これは、利益率の高いトールサイズを頼むようにお客さんを誘導するため、というのが大きい理由のひとつ。
実際にカフェの店員さんにも聞いたことがありますが、お店で最もよく注文されるサイズは「トール」、それに引き続き「ショート」、「グランデ」…と続くそうです。
これは、スタバやタリーズの本社にあるデータ分析をする人たち(実際にそんな人がいるのかは分かりませんが、まあおそらくいるでしょうね…笑)も、そうなることはすでに織り込み済みでしょう。
先ほど「量」からコスパを考えた時に、お客さんである私たち側からしたら、コスパが良いのは大きいサイズであると言いましたが、お店側からしたら必ずしも大きいサイズを頼まれたらお店がソンをする訳ではありません。
というのも、お店には「回転率」といったものがあるからです。
特に、カフェというビジネスは非常に回転率が悪い業種として有名です。
回転率が悪いというのは、お客さんがお店に長く居座る傾向があるということ。
牛丼屋さんなどで何時間も居座るような人はあまり見かけませんが、カフェに何時間もいる人というのは、結構多いですよね。
ということは、どうせ長く居座るのなら、ショートサイズのコーヒー1杯で何時間も粘られるよりかは、ベンティサイズを頼んでくれた方が、お店の売上にはつながるということ。
したがって、お店的にはトールサイズを推しつつも、トールサイズ以上を頼んでくれたらいいな…という思いがあるわけですね。
さらに、ドリンクの中身に使われている「材料の質」からも考えてみましょう。
これは、かなりカフェの裏事情ですが、各ドリンクに使われる材料はサイズによって細かく変わってきます。
例えば、カフェの定番ドリンクである「カフェラテ」は、“エスプレッソショット”と“牛乳”によって作られているわけですが、みなさんはショート・トール・グランデ(はたまたベンティ)サイズにそれぞれどの程度のエスプレッソショットが使われているのか、ご存知でしょうか。
また、チョコレートを使った「カフェモカ」というドリンクがありますが、各サイズでこの中にチョコシロップが何ポンプ入っているのかご存知でしょうか?
細かいところを話していくとキリがない上に、ドリンクによっても多少の差があるので省きますが、おおよそ、やはりトールサイズが一番利益率が高くなるようにカフェでは作られているはずです。
具体的に言えば、「実はショートサイズとトールサイズのカフェラテに入っているエスプレッソショットの量は全く同じ」といった具合に…。
もし今度、ショートサイズとトールサイズのカフェラテを同時に頼むことがあれば、それらの味の違いを飲み比べてみるのもいいでしょう♪
エスプレッソ(コーヒー)の量が同じであるのに対してミルクの量が違うので、ショートの方がトールよりもコーヒーの味わいをしっかりと感じられるはずです!
まあ、私はミルク感の強いカフェラテも好きなので、結局トールサイズで頼んじゃうこと、多いんですけどね…(笑)
結局は、本人が満足できればそれでいい…そう思ってます(笑)
結局、どのサイズがコスパ最強なのかというと…
さて、「量」と「質」の両面から考えた結果、最もコスパの良いサイズを強いて言うのなら…
『グランデサイズ』がコスパ最強!!
と言えるでしょう。
理由は、主に以下の二つ。
①ショートサイズの約2倍の量という十分なボリューム
②(お店側の)利益率が各サイズの中ではおそらく一番低い
→つまり、「一番元が取れるサイズ」であるということ。
それに加えて、お店側も小さいサイズを頼まれるよりは大きいサイズを注文してくれた方がお店の売上に直結するため、お客側とお店側の両方に大きなメリットがあると言えます。
サイズが大きいので、「飲みきるのに時間がかかる=ゆっくりカフェで時間を過ごせる」という言い訳にもなりますしね(笑)
とはいえ決して、カフェでの長居を勧めているワケではありませんよ??^^
しかし、再三言いますように結局のところは、本人の考え方次第!
いくら「グランデサイズが良い!」と言っても、結局量が多すぎて飲みきれなかったら元も子もありませんし、ホットのドリンクを温かいうちに飲み切るのが一番美味しく味わえる!と思うのなら、その人にとってはショートやトールサイズが一番合っているのかもしれません。
なので、あなたが最も満足出来るサイズを頼むことが一番です♪
最後に
ということで、今回の「コスパ論」はいかがだったでしょうか?
カフェの裏側がなんとなく垣間見えたでしょうか?
結局のところ、考え方は人それぞれですが、こういったコスパやカフェの事情に思いをはせながらコーヒーを味わうのも、いつもとは違ったドリンクの楽しみ方ができるかもしれませんね!
カフェを始めとした身の回りの経済学についてもっと詳しく知りたい方は、以下の本もオススメです♪
カフェと読書が好きな方はきっと読んでいて楽しくなるでしょう!
それにすごくタメになりますし♪
また面白い本などがあったらぼちぼち紹介していけたらと思ってます。
それではまたお会いしましょう♪
ミル子